チョン・インギョン作家「山の国」開催…山と人生の記憶を絵画に
山を題材に人生の時間と記憶を描いてきたチョン・インギョン作家の個展「山の国」が、ロッテ百貨店釜山本店ギャラリーTで9月8日まで開催される。山の形や光を鮮やかな色彩で表した作品を通じ、人生の上り坂と下り坂を見つめる。
写真提供:ギャラリーT

内外経済TV=パン・ジェドン
山を題材に、人生の時間と記憶を表現してきたチョン・インギョン作家の作品を一堂に紹介する展覧会が、釜山で開かれている。これまで個展やグループ展、アートフェアなどで発表されてきた山の連作を中心に、チョン作家が築いてきた作品世界を伝える展示だ。
チョン・インギョン作家の招待個展「山の国(The Land of Mountains)」は、9月8日までロッテ百貨店釜山本店のギャラリーTで開催される。山と向き合いながら制作を続けてきた作家の歩みを、複数の絵画作品を通して見ることができる。
今回の展示では、チョン作家が実際に山を登り、周囲を観察する中で見いだした風景と色彩が、絵画として構成されている。山で目にした形や光を画面に移し、その時々に感じ取った景色を鮮明な色彩で表した。
作品に登場する山は、単なる自然風景にとどまらない。人生の中で経験する上り坂と下り坂を示す題材としても用いられ、自然の起伏と人が歩んできた時間が一つの画面の中で重ね合わされている。
展覧会名の「山の国」も、こうした制作の考え方から定められた。チョン作家は、山を登って描く一連の過程を、自らが過ごしてきた時間を振り返り、そこから再び前へ進んでいく過程として表現している。
そのため、作品の中の山には、作家が見つめてきた人生の時間と記憶が込められている。山の形とそこに差す光は鮮明な色彩で描かれ、歩いてきた道を振り返る視線と、これから進む方向へ向けられた視線が作品世界を形づくっている。
チョン作家は梨花女子大学法科大学法学科を卒業した。これまでに11回の個展を開催し、40回を超えるグループ展およびアートフェアに参加するなど、さまざまな展示の場で作品を発表してきた。
また、「2025 ASYAAFヒドゥン・アーティスト」と、光化門国際アートフェスティバルの「アジア現代美術作家展」に選定された。継続して制作してきた山の作品は、個展だけでなく、こうした企画展やアートフェアを通じても紹介されている。
受賞歴には、第17回ソウル国際美術大賞展の奨励賞、第55回全羅北道美術大展の特選、第8回ソムジン川・カンチョンサン全国写生公募展の大賞がある。作品はスンチャン公立オクチョンゴル美術館に収蔵されている。
ギャラリーTの関係者は、「チョン・インギョン作家の山は、一人の人間が歩んできた人生の時間と記憶を抱く風景です」と説明した。
さらに、「今回の展示が、来場者にとって、自分が歩んできた道をそれぞれの光で記憶する温かな時間になることを願っています」と伝えた。