ソン・ユテクとイ・ボンジュンが語る二人芝居の重み ミュージカル「マッドハッター」舞台裏の物語
ミュージカル「マッドハッター」で二人芝居に挑むソン・ユテクとイ・ボンジュンが、役作りやオーディションの記憶、二人の呼吸、劇中歌のライブ、8月22日の共演回までを率直に語った。
舞台に立つ二人の息の合った演技が、観客の視線を引きつける。ミュージカル「マッドハッター」で主役を務める俳優ソン・ユテクとイ・ボンジュンは、ラジオスタジオを訪れ、舞台上では語り合うことのできなかった胸の内を率直に明かした。

二人が話題にしたのは、最近夢中になっている日常の出来事から、作品で演じる役柄まで多岐にわたった。俳優として作品と向き合う時間だけでなく、それぞれが今どのようなことに関心を寄せているのかも伝わる対話となった。
なかでも深く掘り下げられたのが、出演者二人だけで進める二人芝居という特殊な舞台形式だ。限られた人数で舞台全体を満たし、観客の集中を保ち続けるために、二人がどのような思いで演技を組み立てているのか。その試行錯誤と作品に注ぐ情熱が、言葉の端々から浮かび上がった。
華やかな照明を浴びる舞台上の姿とは異なり、スタジオで見せたのは、演技と作品について真剣に考える俳優としての顔だった。二人芝居では相手との呼吸が舞台の流れを左右するだけに、互いの存在を意識しながら一つの空間を作り上げていく姿勢が印象を残した。
ものまねから即興ダンスまで、舞台裏で見せた意外な魅力
一方で、舞台上の重厚で真剣な雰囲気とは対照的な、二人の愉快な一面も捉えられた。ソン・ユテクはビーバーラップとポケモンのものまねを披露し、スタジオの空気を明るく切り替えた。
ダンス部出身という経歴を持つソン・ユテクは、その場で即興のダンスにも挑戦した。ためらうことなく踊りの実力を発揮する姿からは、舞台での真剣な表情だけでは分からない、豊かなバラエティーセンスもうかがえた。
作品にまつわる舞台裏の話も相次いだ。イ・ボンジュンは、劇中の悪役チョ・ギュチョルに関するエピソードを紹介し、その人物が物語にもたらす緊張感について説明した。役柄の背景に触れる言葉は、「マッドハッター」の展開を支える人物像への関心を高めた。
ソン・ユテクは、今後挑戦したい演技の領域として、動物や植物を表現する演技を挙げた。人間の役だけにとどまらず、演じられるキャラクターの幅をさらに広げたいという、俳優としての強い意欲をのぞかせた。
オーディションの記憶と「マッドハッター」の見どころ
俳優を目指す人々にとって実践的な助けとなる話も続いた。ソン・ユテクとイ・ボンジュンは、それぞれが過去にオーディションを受けた経験を振り返りながら、自分たちなりの助言や工夫を共有した。
二人の話は、単なる思い出の紹介にとどまらなかった。一人の俳優が役を得て、一つのキャラクターを完成させるまでに、どれほど厳しく緻密な過程を重ねる必要があるのかを具体的に感じさせる内容となった。
ミュージカル「マッドハッター」の魅力を尋ねられると、二人は、ペアとして生み出す息の合った演技が重要な見どころだと答えた。出演者が二人だからこそ、互いの反応や呼吸が作品全体の力となり、舞台を満たしていく。その関係性こそが、この二人芝居を支える中心にあることを強調した。
二人は劇中歌「休む暇がない」と「ここに書いてもいい」を一緒にライブで披露した。重なり合う歌声とその場で生まれる呼吸は、本番の舞台で二人が見せるエネルギーをひと足早く感じさせる場面となった。
対話の終盤では、世界創作ミュージカル大会に関する話も取り上げられた。その話題は、韓国ミュージカルが持つ可能性をあらためて感じさせ、二人の率直で多彩なトークを締めくくった。
ソン・ユテクとイ・ボンジュンの呼吸を直接確かめられるミュージカル「マッドハッター」は、来る8月22日、二人が共演する公演回で観客を迎える予定だ。スタジオで語られた悩みと情熱が舞台上でどのような演技へ結実するのか、二人芝居ならではの濃密な時間に注目が集まる。